Nu のインストール
Nu を入手して実行するには多くの方法があります。リリースページ からビルド済みのバイナリーをダウンロードすることもできますし、 あなたの好きなパッケージマネージャーを使う ことも、あるいはソースからビルドする方法もあります。
Nushell のメインのバイナリーは nu
(Windowsでは nu.exe
) という名前です。インストールが済めば、 nu
と打って起動することができます。
$ nu
/home/sophiajt/Source>
ビルド済みのバイナリー
Linux、macOS、Windows向けのビルド済み Nu バイナリーはそれぞれのGitHub リリースで提供されています。ダウンロードして、バイナリを解凍して、PATH の場所にそれらをコピーするだけです。
パッケージマネージャー
Nu はいくつかのパッケージマネージャーで入手することができます。
macOS、Linuxでは、 Homebrew が人気です (brew install nushell
)。
Windowsでは:
- Winget (
winget install nushell
) - Chocolatey (
choco install nushell
) - Scoop (
scoop install nu
)
クロスプラットフォームのインストールとしては:
- npm (
npm install -g nushell
この方法でインストールした場合、 Nu プラグインは含まれないことに注意してください)
ソースからビルドする
Nu をソースからビルドすることもできます。まず、 Rust のツールチェインと依存関係をセットアップする必要があります。
コンパイラスイートのインストール
Rust を正しく動作させるためには、互換性のあるコンパイラスイートがシステムにインストールされている必要があります。推奨されるコンパイラスイートは以下のとおりです。
- Linux: GCC or Clang
- macOS: Clang (Xcode をインストール)
- Windows: MSVC (Visual Studio または Visual Studio Build Tools をインストール)
- "C++ によるデスクトップ開発" ワークロードを必ずインストールしてください。
- どの Visual Studio エディションでも動作します(Community は無料です)。
Rust のインストール
Rust がシステムにまだインストールされていない場合は、rustupを利用して Rust をインストールする方法がベストです。Rustup は、異なる Rust のバージョンのインストールを管理するツールです。
Nu は現在、 最新の stable (1.66.1 or later) バージョンの Rust を必要とします。 rustup
で正しい version を選択するのが良い方法です。 最初に"rustup"を実行すると、インストールする Rust のバージョンを尋ねられます。
Current installation options:
default host triple: x86_64-unknown-linux-gnu
default toolchain: stable
profile: default
modify PATH variable: yes
1) Proceed with installation (default)
2) Customize installation
3) Cancel installation
準備ができたら、1 を押してからエンターを押します。
もし、rustup
を経由して Rust をインストールしたくない場合、他の方法でもインストールすることができます。(例えば、Linux ディストリビューションのパッケージから)。 その場合でも Rust の 1.66.1 以上のバージョンがインストールされるようにしてください。
依存関係
Debian/Ubuntu
"pkg-config"および"libssl-dev"パッケージをインストールしてください。
apt install pkg-config libssl-dev build-essential
RHEL ベースのディストロ
"libxcb", "openssl-devel"および"libX11-devel"パッケージをインストールする必要があります。
yum install libxcb openssl-devel libX11-devel
macOS
Homebrewを利用して、"openssl"と"cmake"をインストールしてください。
brew install openssl cmake
crates.io を利用してのビルド
Nu はソースの形で、Rust で人気のパッケージレジストリ crates.io にリリースされています。これにより、cargo
を使って簡単に最新の Nu リリースをビルド、インストールすることができます。
> cargo install nu
これでおしまいです!cargo
は Nu のソースコードとその依存関係をダウンロードしてビルドし、cargo
のバイナリーパスにインストールすることで Nu を実行できるようにします。
GitHub リポジトリからのビルド
GitHub の最新のソースから直接ビルドすることもできます。こうすることで、最新の機能やバグ修正にすぐにアクセスすることができます。まず、リポジトリをクローンします。
> git clone https://github.com/nushell/nushell.git
これで、Nu をビルドして実行できます。
> cd nushell
nushell> cargo build --workspace; cargo run
さらに最適化されたリリースモードで Nu をビルドし実行することもできます。
nushell> cargo build --release --workspace; cargo run --release
Rust に慣れている人は、"run"がデフォルトでビルドを行うのに、なぜ"build"と"run"の両方を行うのか疑問に思うかもしれません。 これは Cargo の新しいdefault-run
オプションの欠点を回避し、全てのプラグインがビルドされるようにするためですが、将来的には必要なくなるかもしれません。